最近スーパーで良く「もうかさめ」を見かけます。
骨無し魚として、結構安く売られています。(近所のスーパーでは100gあたり98円でした。)
今まで料理したことが無かったのですが、見かける頻度が高いということは、きっと(それなりに)美味しいに違いない・・・ということで、竜田揚げにしてみました。
今回は、油少しでグリルで作る、ノンフライではありませんが油少な目で片付けの手間がかからないレシピです。フライパンでもOKです。
もうかさめの竜田揚げレシピ
材料(2人分)
- もうかさめ切り身 2枚(200gくらい)
A:下味
- 醤油 大さじ2
- 酒 大さじ2
- 砂糖 小さじ1/2
- おろししょうが チューブ2cm
B:揚げ材料
- 片栗粉 適量(大さじ3くらい)
- サラダ油 適量(大さじ2~3くらい)
作り方
① もうかさめを一口大にカットし、水でさっと洗い、水分を拭き取る。(洗う方が臭みが取れていいらしいので。下味がしっかり目なので省略しても良いかも)
② 下味材料Aを混ぜ、①を漬ける。漬ける時間は15分~30分くらいが良いと思います。(一晩でもOKというレシピもあるようですが、味が濃くなりすぎると思います。漬け時間はお好みでどうぞ)
③ ②から、もうかさめ切り身を取り出し、ペーパータオルで汁気を拭き取る。
④ ③に片栗粉をまぶす。
⑤ 油を塗ったグリルパン(またはフライパン)に、④をならべ、並べた上からサラダ油(大さじ2)をかける。
⑥ グリルで7分焼く。途中で一度、裏表を返し、焼き具合を確認して下さい。フライパンの場合は、焼き面が固まったらひっくり返して、両面にこんがりと焼き色がつくまで焼いて下さい。
※ 普通に油で揚げる場合は、180度で表面がきつね色になるまで揚げてください。
でっきあがり~(^^)
感想
加熱した後も柔らかく、ナゲットみたいで食べやすかったです。臭みもありませんでした。また、骨もないので、下処理も楽ちん、子どもにもOKメニューです。
ノンフライにしようか考えたのですが、パサパサしそうなので油を加えて揚げ焼きで作りました。火は通りやすいので、加熱し過ぎには注意して下さい。
ムニエルや煮魚でも美味しいそうなので、またチャレンジしようと思います。
モウカサメについて
モウカサメは、ネズミザメというのが和名で、「もうかざめ」「かどざめ」は地方名とのことです。宮城県気仙沼市で多く水揚げされており、また岡山県や広島県あたりで有名な「ワニ料理」のワニは、このサメなんですね。(Wikipedia情報です)
実家(北海道)にいたころ、祖母が「サメ肉は臭い。青森の人は食べるけど、わたしは好きじゃない」と言っていたので、今まで距離を置いていたサメ肉ですが、モウカサメはアンモニア臭が少なく味が淡白で、東北地方では定番の食材です。
栄養成分
可食部100g当たりの栄養成分です。
モウカサメ | いわし | よしきりざめ | ぎんざけ | 鶏むね(皮無) | |
エネルギー(kcal) | 139 | 169 | 85 | 204 | 121 |
たんぱく質(g) | 23.4 | 19.2 | 18.9 | 19.6 | 24.4 |
脂質(g) | 5 | 9.2 | 0.6 | 12.8 | 1.9 |
DHA(mg) | 1273 | 870 | 51 | 890 | 9 |
EPA(mg) | 185 | 780 | 8 | 310 | 0 |
鉄分(mg) | 4.5 | 2.1 | 0.4 | 0.3 | 0.4 |
ビタミンB6(mg) | 0.74 | 0.49 | 0.24 | 0.32 | 0.47 |
ビタミンB12(μg) | 6.7 | 15.7 | 0.3 | 5.2 | 0.2 |
モウカサメのデータは、宮城県水産加工研究所のデータです。エネルギーの記載が無かったので、脂質は1g=9kcal、タンパク質と炭水化物は1g=4kcalとして算出しました。
モウカサメ以外のデータは、文部科学省の食品成分データベースで検索しました。
モウカサメの栄養成分特徴
モウカサメはDHA(ドコサヘキサエン酸)、鉄分、ビタミンB6、B12が多く含まれています。
また、皮無しの鶏むね肉と同じくらいのタンパク質があり、高たんぱく低カロリーの食材です。しかも、DHAや鉄分も摂れるいい素材ですね。
モウカサメのDHAは、イワシやサケよりも多いんですね。今回初めて知りました。
他のサメとの比較
「ヨシキリザメ」は、宮城県で一番水揚げされているサメなので、比較のため載せました。
こちらはさらに低カロリー素材のようですが、DHAも少ないです。サメ肉と言っても、栄養成分は種類によって結構違うんですね。
まとめ
食べやすく、栄養価の高い「もうかさめ」。
初めて食べる時は「サメ肉ってどうなの・・・?」となると思いますが、もうかさめは臭みもなく、食べやすい食材です。今回のレシピの竜田揚げでは、生姜と醤油の味で、さらに食べやすいと思います。
スーパーでもうかさめを見かけたら、食べてみてくださいね。