「老後が不安」「教育費が心配」「本当にこのままで大丈夫?」
そんな悩みを抱える30代の方は多いのではないでしょうか。
私自身、小学生の子どもを育てながら働いており、日々家計を管理しつつ、将来の資産形成に向けて試行錯誤しています。完全リタイアを目指すFIRE(Financial Independence, Retire Early)という考え方もありますが、現実的には難しいと感じていました。
そんな中、私が出会ったのが「コーストFIRE」という考え方です。
コーストFIREとは?
コーストFIREとは、「早期リタイアは目指さないけれど、老後資金を若いうちに用意し、あとはそれを育てていく」という考え方です。
つまり、老後資金をある程度若いうちに作っておき、その後は老後資金のための追加貯金をしなくても、運用益だけで増えていく状態を目指すというスタイルです。
その後は、生活費をまかなうために働き続ける必要はありますが、老後の心配からは解放され、精神的な余裕が持てます。
30代で2,000万円を貯めるのは難しいけれど…
金融庁が「老後資金として2,000万円必要」と言ったことが話題になりました。しかし、30代で2,000万円を貯めるなんて現実的に無理…と思いますよね。
では、発想を変えてみましょう。
もし、30歳の時点で約463万円(正確には4,627,549円)を年利5%で運用できれば、追加の投資をせずとも、60歳の時点で約2,000万円に育つのです。
この金額なら、現実的に目指せそうだと思いませんか?
支出を見直して、投資に回せるお金を作る
投資には「タネ銭(元手)」が必要です。では、そのタネ銭はどう作るか?
私は、まず支出の見直しから始めました。
固定費を削減
保険、通信費、サブスク…毎月出ていく固定費は、見直せば大きな節約になります。
- 保険は「必要最低限」のみに
- スマホは格安SIMへ変更
- 不要なサブスクは解約
我が家では、これらの見直しで月2万円以上の節約ができました。年間24万円。これだけで、約10年で240万円のタネ銭が作れます。
使途不明金をなくす
家計簿をつけ、「なんとなく使っているお金」を把握するようにしました。思った以上にコンビニや外食、ネットショッピングで使っていたことに気づきます。
「今この買い物は本当に必要?」と一度立ち止まることで、無駄な支出を減らせました。
投資は「時間を味方につける」ことがカギ
投資の魅力は、「複利効果」による資産の増加です。
たとえば、年利5%で30年間運用すると、約463万円が約2,000万円に増えます。毎年追加で積み立てしなくても、最初の一歩を早く踏み出すことが、将来の安心につながります。
投資初心者にはインデックスファンドがおすすめ
私がメインで行っているのは、「全米株式インデックスファンド」や「全世界株式インデックスファンド」への積立投資です。
なぜインデックスファンドなのか?
米国経済の成長力や企業収益力を信じて、私は長年インデックス投資を続けています。リーマンショックや戦争の影響で資産が減少した時期もありましたが、時間を味方にすることで、資産は確実に育ってきました。
「節約だけ」では幸せになれない
FIREやコーストFIREを目指すにあたって、つい「節約しなきゃ」と思いがちです。
でも、節約を頑張りすぎると、逆に心が疲れてしまいます。
私は「家族との楽しい思い出」にはある程度お金を使うようにしています。外食や旅行、おもちゃや絵本など、子どもとの時間に投資することで、日々の幸福度がぐんと上がりました。
「生きたお金の使い方」を意識することが、資産形成を続けるうえでもとても大切だと感じます。
コーストFIREは、家族と幸せに生きるための手段
コーストFIREは、「完全リタイア」を目指すのではなく、「将来への不安を和らげる手段」です。
資産が育つ土台さえ作っておけば、あとは働きながら、家族と穏やかな日々を過ごせます。
もちろん、人生に想定外のことはつきもの。医療費、教育費、介護など、突発的な支出もあるでしょう。だからこそ、「防衛資金(生活費6〜12ヶ月分の貯金)」は別途確保しておくことも大切です。
まとめ:今こそ、未来の自分に投資を
「コーストFIREなんて、遠い話」と思っていた私も、実際に支出を見直し、投資を始めることで「なんとかなるかも」と思えるようになりました。
ポイントは、「早く始める」こと。そして、「続ける」こと。
焦らず、無理せず、できるところから。
あなたも今日から、未来の自分に投資を始めてみませんか?