こんにちは、40代ワーママ投資家・もちこです。
小学生の子どもを育てながら、会社勤めと不動産投資を両立しています。
私が不動産投資を始めたのは30代半ば、2014年頃のことです。
当時は今とはまったく異なる「追い風」の時期で、ある意味、初心者でもスタートしやすい環境でした。
しかし、その後、「かぼちゃの馬車事件」や「スルガ銀行の不正融資問題」などを経て、不動産投資の世界は大きく様変わりしました。
この記事では、私自身の体験をベースに、2014年頃の不動産投資の状況と、現在の不動産投資市場の違いについて詳しく解説します。
2014年頃の不動産投資市場:融資バブルの追い風
2014年当時は、「会社員であれば不動産投資のローンは通る」という空気がありました。
年収がそこそこあり、自己資金が少なくても、フルローンやオーバーローン(諸費用まで借りられる)が組める時代です。
私は2014年に1棟目、2015年に2棟目のアパートをそれぞれ埼玉県と栃木県で購入しました。
どちらも地方高利回り物件で、表面利回りは11~13%。金融機関の紹介を受け、スムーズにフルローンを引き出せたのを覚えています。
この頃は、収益物件がたくさん市場に出回り、「サラリーマン投資家が不動産で成功する」というストーリーがメディアやSNSでもよく取り上げられていました。
2018年「かぼちゃの馬車事件」〜スルガショック
しかし、この不動産投資バブルに陰りをもたらしたのが、2018年に表面化したかぼちゃの馬車事件です。
女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」は、初心者向けをうたいながらも、
実際には入居者がいないのに家賃保証があるように見せかけたスキーム。
これに対して、スルガ銀行が過剰な融資を行い、不正な書類改ざんも発覚しました。
この事件により、不動産投資業界には逆風が吹き始めます。
信用収縮と金融機関の態度変化
・フルローン、オーバーローンは難し
・収益物件の融資審査が非常に厳格化
・自己資金を3割〜5割求められるケースも増加
私自身は2016年に出産し、不動産投資の拡大については考える余裕はありませんでした。
市場の厳しさと、自分も思うように働くことが難しくなったことによりローンへの抵抗感が増え、2023年に戸建てを現金購入しました。
自己資金は減るけれど、ローンの精神的負担がなく、手堅く賃貸運用をスタートしています。
働く母としての投資スタンス:ローンとの付き合い方が変化
30代の頃は「とにかく規模を拡大したい」という思いが強く、1棟もののアパートを中心にフルローンで買い進めてきました。
ただ、育児と仕事の両立の中で、「無理に背伸びをしない投資」の大切さにも気づきました。
特に、ローンには以下のような精神的な負担があります:
- 空室リスクが常につきまとう
- 地域の需給バランスの変化に敏感になる
- 金利上昇や修繕トラブルで想定より利益が出ない
そのため、今では「ローンを使わず、戸建てを現金で購入して自分年金にしていく」という方針を考えています。
今後の不動産投資との向き合い方
私自身は、アパート2棟と戸建て1棟を所有していますが、今後は築古戸建てなどを中心に現金で1棟ずつ丁寧に買い進めていくつもりです。
不動産投資は「規模=正解」ではありません。生活スタイルや家族との時間、心のゆとりを大切にしながら、
「ゆるやかにFIRE(経済的自立)」を目指す手段として、今の私には合っています。
まとめ:時代に合わせて戦略を変えることがカギ
10年前、2015年頃の不動産投資は、フルローン・拡大路線が主流でした。
しかし、かぼちゃの馬車事件やスルガショックを経て、投資家にもより高い見極め力が求められるようになっています。
働くママとして、不動産投資で得られるのはお金だけでなく、「選択肢の自由」や「精神的な安心感」でもあると実感しています。
これから投資を始める方には、ぜひ「自分に合った規模・やり方で、長く続ける」ことを意識してほしいです。
焦らず、背伸びせず、一歩ずつ。
それが、子育て世代の不動産投資成功のカギかもしれません。