株式投資というと、「お金に働いてもらう」というイメージが先行しますが、日本特有の「株主優待制度」は、それだけに留まりません。とくに個別株で優待を受けられる企業の中には、日常生活に役立つ商品券やサービス券を提供してくれるところもあり、実際の生活に“実感”として還元される点が魅力です。
私自身、全米株式のインデックスファンドでの投信積立を基本とした堅実な資産形成をメインにしていますが、日本の個別株も一部保有しています。その目的は「優待を自分で楽しむこと」。けれども、時には優待が余ってしまうことも。
そんな時、私はその優待券をラクマやヤフオクで売り、副収入を得ています。今回は、この「株主優待を使った副業」についてご紹介したいと思います。
優待券が“余る”という悩みと活用法
優待が魅力的な銘柄を選び、いくつかの企業の株を長期で保有していると、「これは助かる!」と思える優待が届く一方で、「今年は使い切れなかったな…」という年もあるものです。
たとえば私が長く保有している「パピレス(電子書籍レンタの運営会社)」の株では、毎年1万円分の電子書籍利用券が届きます。漫画好きの私にとってはありがたい優待ですが、人によっては多すぎる場合も。
また、外食系の優待券なども同様です。「今月は行く予定がない」「旅行に行けなくなった」など、生活スタイルの変化で優待券が“余る”ことは意外とよくあるのです。
そんなとき、私は思い切って「売る」ことを選択しています。
株主優待券は立派な“副業のタネ”になる
最近では、フリマアプリやオークションサイトが一般化し、個人でも気軽に優待券を販売できるようになりました。私が主に使っているのは「ラクマ」や「ヤフオク」。残念ながら、メルカリは株主優待券の出品が禁止されています。
優待券を売るメリット
- 紙1枚で発送がラク!
優待券は軽くて薄いので、普通郵便で発送できます。梱包も簡単、郵送料も安く済みます。 - 価格が明確で売れやすい
株主優待券は市場で一定の相場があり、利用期限も明記されているため、購入希望者も多く、比較的早く売れます。 - 自分が使えない優待を“収入”に変えられる
本来ムダになっていたはずの優待券が、500円、1,000円、あるいは数千円という現金に変わるのは、ちょっとした喜びです。
デメリットと注意点も知っておこう
どんな副業でもそうですが、「楽して稼げる」というものではありません。優待券の販売にもいくつかのデメリットや注意点があります。
手数料がかかる
ラクマやヤフオクなど、販売プラットフォームを使う場合、販売手数料(ラクマは6%、ヤフオクは8.8%程度)がかかります。売上の全額が自分の手元に入るわけではありません。
発送の手間
紙1枚とはいえ、梱包、宛名書き、ポスト投函など、地味に手間がかかります。忙しいときには「面倒だな…」と感じることもあります。
売却益の申告が必要になる場合も
副業として継続的に販売を行っていると、売上が一定額を超えた場合に確定申告が必要になるケースがあります。とくに年間20万円を超える所得がある場合は要注意です。
使い切るのが一番お得。でも“腐らせる”なら売る!
本音を言えば、株主優待は「自分で使い切る」ことが一番お得です。金券や割引券、食事券など、自分の生活に直結する優待であれば、現金を使わずに済むという節約効果があります。
でも、「いつか使うかも」と取っておいたまま期限が切れてしまった…という経験、ありませんか?
そんなときは、「これは副収入に変えられる」と考えて、早めに売ってしまうのが賢明です。
優待券の販売は、ゆるく続けられる副業のひとつ
副業というと、在宅ワークやフリーランス、せどりやライターなど色々な選択肢がありますが、優待券の販売はとても“ライト”な副業です。
- 初期投資(株の購入)は必要だけど、長期保有ならコストも分散される
- 優待券が届くたびに「売ろうか?使おうか?」と考えるのも楽しい
- 好きな企業の応援にもなり、配当金も得られる可能性がある
つまり、「優待付き個別株を保有すること」は、節約・娯楽・投資・副収入のすべてをちょっとずつ体験できる、とても魅力的な方法なのです。
まとめ|投信積立+日本株優待株の“いいとこ取り”を
私は基本的に全米株式インデックスファンドでの投信積立をおすすめしています。これは資産形成の王道で、長期で見れば安定的に資産を育ててくれる方法です。
でも、それだけでは少し味気なく感じることも。
そんなとき、日本の個別株を1〜2銘柄だけ保有してみるのはいかがでしょうか?
自分がよく使うサービス、応援したい企業。そういった会社の株を持ち、優待を楽しみ、使いきれない分は販売して副収入に。これは立派な「ゆる副業」になります。
日々の暮らしをちょっと楽しく、ちょっとお得にしてくれる株主優待。
投資をもっと身近に、もっと生活に根ざしたものにしてみませんか?